さのかずやブログ

北海道遠軽町からやって参りました、さのかずやと申します

害虫 (2002/92分)


宮崎あおいの初主演作。音楽はナンバーガール
大人びた中学1年生の少女・サチ子が、
学校を抜け出し、無機質な風が吹く世界を疾走する。

序盤は繋がりのよくわからないカットばかりだが、
圧倒的な存在感を放つ15歳の宮崎あおいを中心に物語が続いていく。
あまり感情を強く表すことのないサチ子が、
学校で初めて感情を露わにしたときから、
物語が大きく動き始める。そしてナンバーガールの音楽。


すごかった。この映画。
単に僕が猛烈に、
宮崎あおいナンバーガールが大好きだということがありますが笑

宮崎あおいの演技。
一番の盛り上がりで、演技を見せるシーンがあるんだけども、
レオンのナタリー・ポートマンみたいだった。
そんなに映画に詳しいわけじゃないけど笑

印象的なカット。
ちょくちょくハッとする映像があって、
なんかそんなにカットとかに注目して見たことなかったけど、
素人目にも「これいれたのうまいなー」って思うような、
カットがいくつかあった。

結構唐突なエンドロール。
最後まで、話のすべてが明確に繋がるわけじゃないけど、
最後も結構ぶつ切りな終わり方だけど、
それはそれで綺麗な終わり方だったし、
強い印象を残す映画だった。


中学生とか高校生に、ごくたまに極端に大人びた女の子がいる。
このまえ教育実習に行った時もいた。
基本的に、男子より女子のほうが精神年齢が高いというけど、
あれはどうしてそうなるんだろうな。

僕は得てして、精神年齢低い男子だったなぁ、と、
この映画を見ながら思いました笑
それが普通なんだろうけど。


レンタルで自分で宮崎あおい特集して、
宮崎あおいの映画デビュー作(たぶん)の、
EUREKA ユリイカ」もこの前見た。

それもかなり印象的な映画だったけど、
個人的にはこっちのほうがより印象的で、
読後感?鑑賞後感?余韻?が、すごく気持ちよかった。


特典映像で、
監督とナンバーガールのボーカルの向井の談話があった。
「撮ってる内に、知らず知らずのうちに、
ナンバーガールの無機質な疾走感に近づいていった」
という言葉が、まさにこの映画を表しているなと思った。

あと、
特典映像に15歳の宮崎あおいさまの映像がたくさんありました。
かわいかったです。
ええ。とても。


宮崎あおい好き、ナンバーガール好きには激しくおすすめです。


♪I don't know/NUMBER GIRL