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きっかけはfacebook。
誰か地元の人のfacebook経由で、江面ファームさんのfacebookページを見かけた。
江面ファーム - facebook
たったふたりで北海道に移り住んで、農業研修を受けて、
あんな田舎の田舎である北海道遠軽町、
さらに田舎である白滝地区に住んで農家をしている若い夫婦。
「こんな人が遠軽にいるんだ」と思った。
同時に、いつかお会いしてお話ししてみたい、と強く思った。
思ったので、お盆に帰省した際、
こんばんは、夜分に突然すみません。
佐野和哉と申します。
半年ほど前に見つけていいね!させて頂いてから、度々投稿やブログを拝見させて頂いております。私は遠軽町(旧遠軽町・西町)出身の23歳で、現在は東京で社会人として広告関係の仕事をしております。
今週1週間、会社の休みを頂き、本日実家に帰ってまいりました。
・・・
といった感じの、丁寧さを出してはいるものの、
勢いだけの、突然の無礼極まりないメッセージで
「お会いしたいです」という文章を長々と送付。
すると、なんと快く承諾してくださった。
なんて心の広い…!!
そして行ってみた。
旭川からレンタカーで遠軽まで帰ったので、足はある。
ぼくの家から江面ファームまでおよそ45km。
念のためもう一度申しておきますが、町内です。
レンタルしたパッソですっ飛ばしていく。
そして到着!!
1,000人弱が住む白滝地区の中心部からは車で数分。
さほど山奥ではない印象(白滝地区が山奥ではあるが)。
ひろーーい農地の中に一件。
道路の向かいにもお家はある。隣の家も数百メートル先に見える。
やっぱり大自然の中のすごくいいところにありました。
江面さんのお家の近くの景色。思わず「最高だー」って言った。
お話をしました。
そしてお家におじゃまして、いろいろお話をお伺いしました。
これまでの経緯のお話、楽しかったお話、
現在取り組んでいることのお話、
これからやっていきたいことのお話、いま困っていることのお話。
↓江面さんご夫妻が牧場を始めるまでの経緯はこちら
北海道に新規就農した若夫婦の奮闘と夢
どれもがとても興味深く、
江面さんご夫妻も非常に充実されているように感じた。
特に、いま困っていることのお話が印象深かった。
いま困っていることについて、ぼくがお聞きしたのは下記の2つ。
①農作物の売り方を模索している。
白滝は「白滝じゃが」という、
北海道で最も標高の高いところで作っているじゃがいもに力を入れている。
じゃがいも農家のみなさんでレシピ本を作ったりもしている。
実際にレシピ本を見せて頂いたのですが、かなりのクオリティで、
中身のレシピ数も50近く。
じゃがいもレシピだけでこんなに!と思うようなものでした。
でも、どう売ったらいいかが分からない。
北海道物産展に出そうにもルートがわからないし、
webでやるにしてもただHP作っただけでは売れないし、
かなり難しさを感じている、とのこと。
こういった問題はけっこう北海道のあちこちであるようで、
どこかの農家の人が、とれたてたまごや牛乳を使った、
かなりクオリティの高い製品を作ったりしても、
その売り方が分からずに結局あきらめてしまう、
という話はあちこちで聞くそう。
②忙しい時期の人手が足りない。
農家は、種まきの時期と収穫の時期が極端に忙しい。
その時期は誰かの力を借りないと、とても回らないそう。
江面さんは北大の大学院の学生と知り合いで、その大学院生経由で、
北大農学部生に毎年手伝いに来てもらっているが、
周りの農家の人はなかなかそうもいっていないらしい。
農業には、アルバイト的に数日だけ手伝いに来てくれる、
というスタイルで働いてくれる人が昔からいたという。
しかし今となってはそういう働きをしてくれる人も少なく、
周囲の農家で助け合うのにもなかなか限界があるようで、
その時期に手を回しきれないから離農する、
というところも多いんだとか。
お話しして、考えました。
上記で述べた「いま困っていること」の2つの問題についてぼくは、
「都会からサポートできる余地はけっこうありそうだ」と感じた。
上記の2つの問題について、見方を変えれば、
「田舎のものを都会で売るスキームの構築」
って、今取り組んでいる人の多いアツいトピックだし、
「一時的に農家のお手伝いをしてみたい人」
ってけっこういる気がする。
例えば、大学生に声をかけて、
「北海道の大自然に行って、農家の手伝いをしながら、
その収穫したじゃがいもを売る方法を考える1週間体験」
とかってパッケージをつくってしまえば、
けっこう興味持つ人は多いんじゃないかな、と思った。
その大学生が「1週間住んでもらう」程度に信頼が置けるかどうか、
ほんとにちゃんと考えてくれるか、
というような懸念点はいくつかあるけれども、
やってみたら意外といけるんじゃないかっていう気もしている。
他にも、「白滝じゃがのレシピ本」を手に入れる方法を、
この記事を書くときにちょっと探してみたけど、
Amazonとかでは手に入らなそう。
直接問い合わせてみないとダメなのかな。
これをもっと遠軽町の外の人、
例えば東京の料理好きの人に読んでもらえるようになれば、
もしかしたら気に入ってもらえるかもしれないし、
独特のお眼鏡にかなえば口コミが広がるかもしれない。
そんなアプローチもあるだろう。
でも言ってるだけじゃ誰でもできるから、
実際にやってみなきゃ、形にならなきゃ意味がないんだよねー。
都会でできることをしたい。いや、やらねば。
写真たち。
軽トラに乗せてもらって農地を案内してもらいました。
じゃがいもさんたち。
収穫のおわった麦のあと。
ビニールハウス。農業機械さんたち。
大きな倉庫。機械とか肥料とかたくさん。ほんとにでかい。
ロックフェスにいきまくっているぼくは、
こういうところでライブとかしたら楽しそうだなーとか考えてしまう。
お家の中は、何部屋か民宿にする予定だそう。
めっちゃきれい。泊まりたい。
突然の訪問にも快く応じてくださって、
若造の多くの質問に嫌な顔せず答えてくださった、江面さんご夫妻。
見た目も中身も本当にイケメン&美女さんでした。素敵でした。
またお伺いしたいです!!
「毎年ひとつずつ新しいことをやっていくつもり。
ほんと1年あっという間だからね」
と話す、旦那さんの暁人さん。
ぼくも今からできることをやっていかなきゃと強く思いました。
facebookページなどで、
畑で穫れたスイートコーンやじゃがいもを販売されているようです!
直接送ってもらえるって結構すごいことだよなあ、と、
スーパーで買うのに慣れているぼくは思ってしまいます。
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- 江面ファーム facebookページ
https://www.facebook.com/ezurafarm
- 江面ファーム ブログ 「ファーマー日記 ~北海道『江面ファーム』~」