さのかずやブログ

北海道遠軽町からやって参りました、さのかずやと申します

【読書】2014年に広告マン見習いの血肉になった本まとめ【後編】

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昨日の続きだよ―



【読書】2014年に広告マン見習いの血肉になった本まとめ【前編】 - さのかずやブログ

これの続きです。7月以降。







■三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈07〉新しいローカリズム (フロネシス 7)
読了日:7月6日 著者:三菱総合研究所
http://bookmeter.com/b/4863451156

んーなんかいろいろ図説してあって、デザインはすごく綺麗で見やすいし、クリエイティブだけど、仮説は仮説だなあという感じ。




■夜とコンクリート
読了日:7月6日 著者:町田洋
http://bookmeter.com/cmt/39343254

[asin:4396460473:detail]

エモい。去年のメディア芸術祭マンガ部門入選作品。Webマンガで読んでもう一回読んだけど本当に良い。何回でも読み返せる。マイベスト短編マンガ。




■街場のメディア論 (光文社新書)
読了日:8月11日 著者:内田樹
http://bookmeter.com/cmt/40253958

[asin:4334035779:detail]

文章メディアを中心とした、反ビジネス主義な話だったけど、あらゆるメディアとか制作物に適用できそうな話だった。内田さんのシニカルな文体がおもしろい。




■知的生産の技術 (岩波新書)
読了日:8月18日 著者:梅棹忠夫
http://bookmeter.com/cmt/40457724

[asin:4004150930:detail]

情報過多社会で情報を整理できずに困っている僕のような人間には、非常に薬になる本。もう50年も前にこんな素晴らしい情報整理の本が出ていたとは。なによりまず実践。します。もう一回読みなおしたい。 

読みなおした。そしてカード術を実践している。12.5cm×7.5cmのカードを1,000枚買った。読んでから4ヶ月で600枚くらいは消化してると思う。これ色々思い浮かんでくることを片っ端から書き留めて残しておけるし、文章を書く時はラフに投げまくってフィジカルに整理できる。めっちゃいい。今度カード活用の記事書こうかな。




■-世界を変えた伝説の広告マンが語る-大胆不敵なクリエイティブ・アドバイス
読了日:8月29日 著者:ジョージ・ロイス
http://bookmeter.com/cmt/40728921

表参道のMARC JACOBSの本屋さん、BOOKMARCで買った。パンク。すごく肌に合う。日本企業的なスタイルに悶々としてる人は読んだらスカッとすると思う。完全にラディカルな内容でもなく、「自分の信念と顧客の望みが全てだ。自分の信念に反しない限り、顧客の望みはどんな手段を使ってでも叶えろ」みたいな日本企業的な部分も鋭い言葉で書いてある。行き詰まったら読みたい。




キャズム
読了日:9月1日 著者:ジェフリー・ムーア
http://bookmeter.com/cmt/40821571

[asin:4798101524:detail]

なにかと話題の「キャズム理論」の本。全般的にシステム系製品の話だったけど、ネットではスタートアップのサービスに頻繁に用いられているように、かなり応用が効きそう。広告みたいなサービス業だったらどう解釈するだろうか。




■地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書)
読了日:9月1日 著者:阿部真大
http://bookmeter.com/cmt/40821723


↓これも記事を書きましたー↓



【読書】地方にこもる若者たち / 阿部真大 - さのかずやブログ




■ペンギンゴコロ
読了日:9月19日 著者:さかざきちはる
http://bookmeter.com/cmt/41279361

なごんだ。すげーひさびさに絵本を読んだ。とてもよい。絵本ってふかい。
ちなみに続編も読んだ。




■MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体
読了日:9月19日 著者:田端信太郎
http://bookmeter.com/cmt/41280797

メディア野郎見習いとしての基礎知識がちょっと身についた感じがします。メディア一般教養という感じ。




■女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)
読了日:9月23日 著者:仁藤夢乃
http://bookmeter.com/cmt/41416053

[asin:433403814X:detail]

逆説的だけど、自分に対する「自信」というのは、他人に良い言葉をかけられて初めてつくもので、この本に載ってる娘やぼくの知り合いのこの本に近い娘は、親とか先生のような大人によって「自信」を徹底的に打ち砕かれた娘が多いように思う。自分もそういう経験があるからすごくよくわかる。「自信」をつけるには環境を変えるしかなく、周りの大人はその環境づくりに取り組まなくてはならない。と思う。なんかすげー薄っぺらいコメントになってしまった。




■愛すべき娘たち (Jets comics)
読了日:9月27日 著者:よしながふみ
http://bookmeter.com/cmt/41494109

[asin:4592132955:detail]

心の傷と愛の形について。ぼくの大好きな二村ヒトシさん推薦図書。二村ヒトシさんは、「心の傷」について記した本を何冊も書いている元AV監督。心の傷についていろいろ考えてしまう。自分の心の傷を塞いでくれる人を求めがちだけど、自分と同じ心の傷を持つ人を突き放すこともできないジレンマ、を描いている。刺さりすぎる。




シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする (宣伝会議Business Books)
読了日:9月27日 著者:読売広告社都市生活研究局
http://bookmeter.com/cmt/41495072

クリエイティブとコミュニケーションデザインを軸にしたまちづくり、の教科書。広告会社がやっていくべきまちづくりはこういう形であるべきだし、こういうまちづくりは広告会社にしかできないと思う。部外者である広告会社が、いかにして地域に密着するか、ということが課題になりそう。でもそれを解決する事例って結構生まれてきてるよな。




■もっとモテたいあなたに 女はこんな男に惚れる (文庫ぎんが堂)
読了日:9月27日 著者:大泉りか
http://bookmeter.com/cmt/41510079

「愛すべき娘たち」と同じく、二村ヒトシさん推薦図書。気遣いがすべてということ。相手のコンテクストをできるだけ読み取って、相手の内なる要望に応えて、それでもダメなら性格が合わないからあきらめなさい、という話でした。ありがとうございました(?)




■ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術
読了日:10月6日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/41760084

4年前だからちょっと古い本だけど、雑誌・Webメディアのいろんな切り口がわかって面白かった。仕事で接してるメディアとの共通点を探しながら読めた。




■LIKTEN 04
読了日:11月27日 著者:LIKTEN
http://bookmeter.com/cmt/43084936

[asin:4990537238:detail]

インテリパンク。アナーキーサブカル。好きなやつ。「メイクサムノイズ!」

最近思うけど、10年くらい前は、こういうアナーキーなコンテンツはネット上にあった。「ネットが窮屈になった」という記事がバズっていたけれど、インターネット上でむやみに取り上げられたり炎上したりしがちな今、こういうアナーキーなコンテンツがリアルに逆流する現象が起きている気がする。こういうコンテンツが今一番熱いのは、LIKTENに代表されるようなZINE界隈じゃないかって気がしている。もっと色々探してみようかな。文学フリマでも行ってみようかな。


最近、ブログが不自由になってきたと思いませんか? - orangestarの雑記




■新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)
読了日:11月27日 著者:トーベ・ヤンソン
http://bookmeter.com/cmt/43084981

ムーミンがこんなに人間関係の機微を表現してるもんだと思わなかった。出来事と風景と登場人物の瞬間の感情が淡々と記されるだけだから、相当な読解力を要するけど、人間の「ひとりになりたいけど、誰かといたい」感情とか、「変わりたいけど、このままでいたい」感情とか、そういうものを全て含みながら、表面上はほのぼの物語なのがすごい。割と衝撃を受けた。ほかのもよみたい。




■無名の頃 (誰にでも「無名の頃」はある。)
読了日:12月2日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/43206461

励みになりまくり。特に箭内さんのとことか。「一度どん底までいったからこそ、コンプレックスを押し出して武器にすることができた」




■やりたいことをやるというビジネスモデル―PASS THE BATONの軌跡
読了日:12月8日 著者:遠山正道
http://bookmeter.com/cmt/43337283

東京生まれ東京育ち、幼稚舎から慶応→三菱商事→商事初の社内ベンチャー立ち上げ→TOBで独立、という道を辿っている遠山正道さんの、PASS THE BATONという都市型リサイクルショップの話。遠山さんってすごい人だなあ。生粋のエリートでありながら泥臭くやれる人。ビジネスにおける、クリエイティブの質の重要性をひしひしと感じた。




■ヒットを生み出す最強チーム術 キリンビールマーケティング部の挑戦 (平凡社新書)
読了日:12月9日 著者:佐藤章
http://bookmeter.com/cmt/43360454

巻き込み力、チームビルディング、とても参考になる。




■広告ロックンローラー
読了日:12月29日 著者:箭内道彦
http://bookmeter.com/cmt/43833696

広告業界のレジェンドたちのおはなし。細切れに記されてる、レジェンドたちが場面場面で抱いている感覚の話が勉強になる。




■クリエイティブを共有! SHOW YOUR WORK! "君がつくり上げるもの"を世界に知ってもらうために
読了日:12月30日 著者:オースティン・クレオン,AustinKleon
http://bookmeter.com/cmt/43843999

前作がすごく刺さったから買った。いかにしてクリエイティブを広げるか、お金にするか、という本。続けること、地道にやり続けることの大事さ。学びが多い。あとでまとめよう。最近頻繁にブログ更新してるのはこの影響が強いです。

★前作




■アーティストになれる人、なれない人 (magazinehouse pocket 10)
読了日:12月30日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/43859507

アーティスト同士の対談本。大竹伸朗さんの無茶苦茶さに親近感が沸きすぎた。「創作は、自分がこの世から消えない方法に近い」。あとやなぎみわさんの「『尊敬する人はお父さんです』という批評性のなさ」。西沢立衛さんの「建築とか道路とか街が、人間の意志の山積でできているのではないか。科学さえも、意志に拠っているのではないか」というところにも共感。



ざっつおーる


後半多かったー!


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9月に一生懸命読んでいたようです



後編のおすすめは

この3冊!




たしか去年の3月に、「30冊本読む!」みたいな目標立てた気がするけど、微妙に足りなそう。もっと読まねば。





Beni / Fringe element

J-POPのアーティストじゃないよ。オーストラリア人DJ・トラックメイカー。Kitsuneコンピに入ってて掘ったら良い良い。O.P.U.L.E.N.C.E.という曲が好き。