モテたいかモテたくないかで言ったら圧倒的にモテたい。
この本を読む前に。
この本の著者は
「恋とセックスで幸せになる方法」
という本を書いている。
この本を大学生のときに読んで、ものすごい衝撃を受けた。
読んでから分かったのだが、
この本はありがちなセックスハウツー本みたいなものではなく、
いかに自分や他人のコンプレックスと向き合って、
「幸せ」を目指して生きるか、という「哲学書」だったから。
タイトルとか表紙から非常に手に取りにくいものではある。笑
でも(ぼくのような)あれこれ思い悩んでしまうタイプの人間には、
本当にオススメです。絶対読んで損はしません。
慶応幼稚舎→慶応中退→AV男優→AV監督という、
めちゃくちゃな経歴を持つその著者が、
前述の本より10年以上前に書いた本が、
この「すべてはモテるためである」というガツガツした本。笑
圧倒的にモテたいぼくにとっては(?)
読まない理由はないわけです。
偶然渋谷のおしゃれ書店で見かけて、衝動買いしてしもうた。
「モテ指南」ではなく「モテマインド指南」。
著者はこの本の冒頭で、モテる人とモテない人について、
- モテる人
- モテる才能のある「バカ」
- 「かしこい人」
- モテない人
- なんでモテないのか自力で考えられない、才能のない「バカ」
- 考えられるけど実行できない、臆病な「暗い人」
- その両方
と分類している。その中で
「この本を読むような機会のある人間が」モテるためには、
「かしこい人」になる必要があり、
- 考える癖をつけて、バカを卒業し、臆病になる。
- 訓練を積んで、臆病を卒業する。
- 恋愛しながら、モテる自分の見せ方を修得する。
というステップを踏まなくてはならない、と述べている。
大変ロジカル。合理的。
もうなんの本か分からなくなってきている。笑
その過程で、この本の最も大きな特徴でもあるが、
「なぜモテたいのか考えろ」
「なぜ自分が臆病じゃなくなりたいのか考えろ」
と、事あるごとに読者に投げかけること。
「モテ指南」ではなく「モテマインド指南」の本なのです。
その中で具体的に響いたものをいくつか。
① 同じ「土俵」に乗る。
②「バカ」と「臆病」を治すために。
③うまく「恋愛」するために。
3つのパートごとに。
①同じ「土俵」に乗る。
相手と自分との関係についてちゃんと考える、ってことは「なるべくスムーズに相手と同じ土俵に乗っかって、相手と同じルールで動ける、遊べる方法を考えつく」ってことです。
別の「土俵」にいる人と親しくなるには、
自分か相手のどちらかが相手の「土俵」に乗ることで、
同じ「土俵」に乗らなくてはいけない。
大抵の場合、自分から相手の「土俵」に乗る必要がある。
その「スムーズに『土俵』に乗る」ということが、
女性に限らず相手が誰であっても、
すべてのコミュニケーションの始まりなんだろうな、と感じた。
僕は開け放たれた「土俵」に突っ込んで、
そこにいる人と話すのは得意だが、
一見開かれているように見えない「土俵」に乗るのは大の苦手だ。
それが「臆病」ってことなんだろうなあ。
別に「土俵」が閉ざされているわけではないのに。
②「バカ」と「臆病」を治すために。
あなたが誰であろうと、あなたは断じて【なにか特別な人間】では、ありません。
それを決めることができるのは、その人がそのときそのときで面とむかってる「相手」なんです。
わりとぐさっとくる。
男のしょうもない自尊心って全部こういうところの話だよな。
自分の人生の一部に、ちゃんとハマってください。本気でハマらなきゃダメです。
ないんだったら、そういう部分をつくりましょう。いまから、なにかにハマりましょう。
ハマっている自分をタレ流しにしているとキモチワルい人になります。
もし、あなたが「何かについてエラソーになっちゃう」としたら、それは「そのことについて本当は自信がない」からです。
心から好きになれることなら、それは平凡なことでいい。それよりも「自意識過剰にならないこと」のほうが大切です。いいあんばいに【臆病】と【バカ】の中庸をとれるのが【ちゃんと、かしこい】ということなんです。
まずあなたのその臆病さの原因は、自分が「かなり頭の悪いせいである」ということを認めましょう。あなたがどんなに「いい学校」に行ってても、どんなに「仕事」ができても、あなたは「頭が悪い」のです。それは「頭が固い」からです。「自分を守ろう」としてるからです。
もう全部グサグサくる。半べそかいてる。
とにかく、中途半端にせず、何かにハマる。
偉そうに垂れ流すことはせず。
そしてむやみに高すぎる自尊心。からくる臆病。
頭が悪くて、頭が固い、ことを素直に認める。ってすごく難しい。
【あなたの居場所】というのは、チンケな同類がうじゃうじゃ群れてるところじゃなくて【あなたが、一人っきりでいても淋しくない場所】っていうことです。
本当に「ハマれるもの」ってそういうことなんだろう。
なんだろうな。
割とあるはずなんだろうけど、それに自信がないんだろうな。
ナンパ男というのは、セックス以前のナンパ行為そのものが、たまらなく好きで、楽しんでやっているんです。女の子を無理して楽しませようとしてなくて、先に自分が楽しんじゃってる。ひっかけられる女の子も、どうせなら、そういう男にひっかけられたほうが楽しい。
友達とクラブ行ってもナンパ全然できないわたし。
そもそも楽しいと思えてないんだよな。
「キャバクラで知らない女の子の『土俵』に乗る訓練をしろ」
ってこの本には書いてあった。
そう捉えるとキャバクラもすごく楽しそうなところに思えてくる。
③うまく「恋愛」するために。
自分を「守ろう」とすることを、やめてみてください。すると、あなたは「ごきげんに」なる。すると女の子のほうも「この【ちょっとキモいけど、ごきげんな人】と、話してみたい」と思ってくれるようになるんです。
これがつまり「臆病」を卒業する、ってことなんだろうな。
「守る」ことをやめる。
リスクを気にしてなにもしない、ということをやめる。
そのほうがいろいろ捗ってくる、気が、すごくする。
【自分の中の女】の存在を自覚しないと、異性である相手の「身になって考える」のは、大変難しいことです。
ですから、【自分の中の女】が「どういう女なのか」を、よく知ってください。
それがつまり、「女心がわかる男になる」ということです。自分が「好きだ」と思った女性に対して、すなおに「彼女の身になって」考えやすくなる、ということです。そういう男がモテます。
【自分の中の女】って結構へんなやつなんだろうな。
だからちょっと変なひとに惹かれる。たぶん。
まともな人がよければ【自分の中の女】をまともにするしかない。
うん。むりだな。たぶん。
「恋をする」とは「自分の欲求を、相手にぶつけること」だ。
だから恋をすると、相手がどんなに性格いい人だったとしても、あなたは、かならず打ち砕かれます。
それは恐るべきことじゃなくて、楽しいことです。打ち砕かれるのは【あなたの心のふるさと】じゃなくて【あなたのインチキな自己肯定】ですから。
恋をして、打ち砕かれるのが、楽しいこと。
「インチキな自己肯定」というのは、
最初の著者のもう一つの本によく出てくる言葉。
たしか、自分の一部分に依存した自己肯定、とかそういうこと。
「自分はこういう人間だ!」という幻想が打ち砕かれて初めて、
本当に自分ができること、できないことが分かってくるのかも。
恋愛に限らず、ぼくは必要以上に自分を守りすぎてきた。
もっと打ち砕かれにいかないとだめなのかもなー。
仕事ではいい感じに打ち砕かれてヘコってるけど笑
という、恋愛にとどまらない、
あらゆるコミュニケーションと幸せを考える本でした。
ほんとすごいなこの人。心理学者か。
こういう本を読むと、
大学で心理学の勉強とかしたかったなーと思う。
「すべてはモテるためである」の巻末対談の人が書いた本。
これも読んでみたい。
「どうしたら自分を持った人間になれるのか」とか。
自分持ちてえ。何かにハマらないと。
COUNTDOWN JAPAN 13/14たのしみだよシリーズ
12.28. SAT 16:45-17:30 フジファブリック / Sugar!!
明日はボーカル志村正彦の4回めの命日。