「0から1を創り出す能力について」
「憧れと現実のギャップについて」
営業になって、社内でもなかなかにお忙しいところに放り込まれ、
キリキリと頑張っている次第であります。
昨日は会社の内定者懇親会で、
去年初めて顔を合わせて「なんてぶっ飛んだ奴しかいねーんだ」
と思ったあの日からもう1年も経ったとのこと。
あの日から一気に面白く回り始めた。
1年経って、いまの内定者の子たちと話したり、仕事の現実を知ったりして、
去年自分が考えていたことってなんて浅かったんだろう、
と感じたりもしている。
少なくとも、僕がこの会社に入れたのは、
なにか特別なスキルがあったり、立派な志望動機があったわけではなく、
本当にたまたま性格が合っただけ、
ということは、最近よくわかった。
とはいえ、クリエイターに、憧れる。
何かを表現する確固たる手段を持った人間に、憧れる。
業界の名だたるクリエイターたちはもちろん、
クリープハイプ、銀杏BOYZ、Chim↑Pom、中村航、辻村深月、
宮崎あおい、真木よう子、黒澤明、庵野秀明、とかとか。
でも、なんになりたいのか、
なにがやりたいのか、
なにを、どのように表現したいのか、が、
まだあんまりわかっていない。
強いて言うならモダンアート、あるいは、小説家。
でも、表現ができたところで、それで生きていけるわけではない。きっと。
それを活かして、価値にして、お金に変える手段は必要だろう。
でもやっぱり、お金に変える手段云々よりも、
表現の、アウトプットのパワーがないと、意味がない。
アウトプットの、猛烈なパワーが欲しい。
モダンアートによくあるような。
少なくとも、会社でそういった仕事に選ばれなかったということは、
現時点でそこに入れるだけの価値がなかったということだ。
「それ以外の才能があった」みたいなポジティブな嘘もあるだろうが、
Creativityを売り物にする会社でCreativeに選ばれない人間は、
「ぶち抜けてCreativeである、とは言えない」のだろう。
端的に言えば「現時点ではCreativeの専門家としては必要ない」ということだ。
どうすれば、ぶち抜けて「優れた表現」ができるようになるのか?
そういうのは、きっと「優れた表現」に触れつづけなければ分からないのだろう。
ゆうても僕が、芸術のような「優れた表現」に触れ始めて、まだ1年あまり。
内定をもらってから、という程度。
そんなやつが、ずっとずっと昔から「優れた表現」に触れ続け、
「優れた表現」を磨き続けてきたやつには、
そんな簡単に勝てるはずがない、のだ。
自分が触れてきた「優れた表現」は、なにもないのか?
と考えると、真っ先に思い浮かぶものは、
やはり「文章」になるのだろう、と思う。
どんなものを「文章力」と指すのかは分からないが、
ある側面では「文章力」とも言えるものは、
僕も持っているだろうとは思う。
どうすれば、それを「優れた表現」に昇華させられるのか?
「良い文章とは、誰も思わなかったものを書くことではない。
誰もが思いながら言葉にできなかったものを書くことである」
という言葉を、先日、橘川幸夫氏がTwitterで述べていた。
「その言葉を見たときに、誰もが『あぁ、それそれ』と思うかどうか。
多くの人の思いを代弁しているかどうか」
と、「いいコピーとはなんですか」と質問した際、箭内道彦氏は答えていた。
コピーだろうと、文章だろうと、映像だろうと、音楽だろうと、芸術だろうと。
「的確かつ広がりを持ったアウトプット」
のことを「優れた表現」と言うのだろう。
「そのアウトプットに、誰もが共感/感動できるもの」
でなければ、「優れた表現」とはいえないのだろう。
どうすればそこに辿り着けるのか?
「Creativeな仕事に最も必要なものは、感動すること」
と、社内屈指のクリエイターの方が仰っていた。
まず、自分が、様々な「優れた表現」に触れ、感動すること。
自分が「優れた表現」と思うものの具体的なイメージを、自分の中に持つこと。
そして、自分でも表現の試行錯誤をすること。
こういうことから始まるのだろう。
特に試行錯誤が大事なんだろう。
考えるだけじゃダメなんだ。
やってみなくちゃダメなんだ。
一番身近で、一番得意なことは、おそらく、文章を書くこと。
もっと多くの「優れた表現」に触れて、
短い文章から、いろいろ試してみなくては。
でもなー。写真とか芸術とかも興味あるんだよなあ。
美大とか入りたい。
写真は試行錯誤できるけど、芸術の試行錯誤ってなんだ?
何かに絞れないなら、数倍努力して全部やるしかない。
中途半端にだけはなりたくないなあ。
そんなことを、営業マン見習いをしながら、考えています。
仕事は、自分の好きなことをしているわけではないから、
正直決して楽しくはないけど、学ぶことはたくさんあるし、
ここでしっかり人間をつくって、自信をつくる必要がある、
その絶好のチャンスである、とは感じています。
少なくとも大阪の山奥よりはずっとマシ。笑
よくしゃべる人間と、芸術肌の人間。
自分はどっちつかずだなあ。おもしろくねえ。
「どっちもできるようになりたい」じゃ、決してトガれないんだろうな。
どうしていこうかなー。
今日は金曜日。がんばろ。
♪憂、燦々/クリープハイプ
このCD買ったら、スタッフ一覧に友だちの名前があったという。
驚きとか、感嘆とか、羨望とか、いろいろ。