これがよかった2015
わーい (@ 幕張メッセ in 千葉市, 千葉県) https://t.co/74hOyHDaG1
— さのかずや / TORCH Inc. (@sanokazuya0306) 2014年12月31日
去年は幕張にいた
遠くに来た @ 大垣駅前 https://t.co/lQn2RN16I8
— さのかずや / TORCH Inc. (@sanokazuya0306) 2015年4月2日
遠くに来た
東京から大垣に引っ越した
自分の振り返りは毎年誕生日(3月)にすることにしているので、今回は単純に2015年のよかったもの。こういうまとめ方をしてる人が居ていいなって思った。ので真似する。
本
○スマートマシンがやってくる 情報過多時代の頼れる最強ブレーン
「1台のコンピュータが世界中のデータを処理する時代から、データに散りばめられたコンピュータが自ら認識して処理する時代へ」という予言的な本。情報から、情報を噛み砕いた知恵が普及する時代へ。これが広がると知恵がフラット化して、もっと住む場所が関係なくなってくる気がする。どう一角を担えるか。
IoTの考え方はこの本から学んだことがほとんどすべて。IoTについて知りたいならまず読むべき一冊だと思う。
○メディアは透明になるべきか
コンピューターは、コンテンツをありのままに映す透明なメディアと当初は見られていたが、透明なだけでなく必ずなんらかの形でユーザーを反映するメディアでもあり、優れたメディアは透明性と反映性の間を揺動するものであるべきだ。そしてあらゆるメディアは他のメディアの再構築である、という話。マジ難しいけど、メディアアートの概念としてめっちゃ参考になる。これまで見てきたマスメディアだと、いかに透明なメディアだと見せながらその反映性を評価されるか、というところがお金になるのだな、と思ったり。
「メディアの面白さは『透明性』と『反映性』の間の揺らぎによって生まれる」という話。メディアアートに立脚した話だけど、あらゆるものごとの見方が変わる。メディアを研究の対象とする人なら読んでおいて損はない一冊。
○消費社会の神話と構造
↑内容わかってねえなこいつ。
ボードリヤールの名著。年明けもっかい読みなおして整理したい。
○反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか
やっとこさ読み切った。読むの大変だけどめちゃおもしろい。「カウンターカルチャーは資本主義からの脱却を目指していることが多いが、それ自体が資本主義のシステムを助長している」「システムの欠陥を指摘することと、システムそれ自体を批判することは違うことで、後者になりさがっているカウンターカルチャーには価値はない」という話。建設的なカウンターカルチャーになれるか。
筆者も昔はパンクにかぶれてたカウンターカルチャー野郎だった感じがすごく伝わってきて普通に読んでて面白かった。これ以来「建設的なカウンターカルチャー」というのが自分の中でキーワードに。
○社会的共通資本
[asin:4004306965:detail]
bookmeter.com
文化的に重要な部分は市場から切り離して守っていく、という北欧とか古来の日本人っぽい考え方。全部が全部ではないけど、田舎者出身としては賛同したい部分が多くあった。これからの人生で何度か読み返すことになりそう。
「こういう考え方を『主張』としてまとめることができるのか」と思える良いきっかけになった。浅い知識で資本主義が云々とかいう人にはこの本を読んだことがあるか聞くことにしている。
○マルチネ本
美味しく頂きました。マルチネの話が1/3、マルチネのアーティストの話が1/3、マルチネ周辺(2005-2015のインターネットカルチャー)の話が1/3、という印象。従来形式のJ-POPが衰退して以降の音楽史(の一部)についての本として読んでもすごく面白いとおもう。かつてマーケティングのため、音楽性を無視して便宜的に作られたJ-POPという音楽ジャンルは、25年の時を経てマルチネやtofubeatsによって完成されるのだろうか。バンドが組めなくて10年が経った。そろそろ「憧れ」から抜け出さなくてはならない。
レビュー書いてるの俺しかいなくてなんかやだ。恥ずかしい。これをきっかけにいろんな人と会ったり話したり考えたりした。「東京だけが加速するインターネット」に対してできることは何なのか、試行錯誤しながら未だに考え続けている。
映画
○グッド・ウィル・ハンティング
[asin:B006OQ0GD0:detail]
元同期におすすめされて見た。めちゃ良かった。マット・デイモンが大学生の時に書いた脚本らしい。大学生でこのシナリオ書けるのはすごい。
「20年経ってお前がここに住んでたら俺はお前をぶっ殺してやる。お前は俺たちとは違う。お前は自分を許せても俺は許せない。俺は50になっても工事現場で働いていてもいい。だがお前は宝くじの当たり券を持っていて、それを現金化する勇気がないんだ。お前以外の皆がその券を欲しいと思ってる。それを無駄にするなんて俺は許せない。」
○アバウト・タイム
[asin:B0142J2MQE:detail]
時間巻き戻し系だけど、巧妙に「バタフライ・エフェクト」の呪縛を逃れている。めっちゃ面白くて人間味あふれる映画だった。ラストは泣く。これはどうやっても泣く。
○her
○WE ARE Perfume
we-are-perfume.com
最高でしかなかった。ファンクラブDVDの豪華版みたいな感じだったけど2009のファンクラブDVDからめちゃくちゃ大人になってる…(当たり前)(2つ上)と思いながら見てた。世界征服まであと2年…その先は…
音楽
○04 limited sazabys / swim
04 Limited Sazabys『swim』(Official Music Video)
メロコア勢頑張れ
○Traveling (PJG "Just Do It" 90s Rework) / John Gastro with PUNPEE
最高
○djnewtown - 2005(in the blue shirt rework)
青シャツ氏はキレがすごい。地下駐車場でtomadさんが流した時のアガりが今でも忘れられず。
○Ykiki Beat / Forever
Ykiki Beat - Forever (Official Lyrics Video)
2015年一番出世したインディーズバンドでは。何度聴いてもシティポップ勢とは一線を画してる感じある。
他にもいっぱいあるけど挙げきれず。
プロダクト
○Apple Music
もうこれなしでは生きられない感じになってきた。プレイリスト機能がもうちょい充実すればいいなあ。
○RICOH THETA S
theta360.com
助けられっぱなしでした。本当にありがとうございました。来年も遊ばせて下さい。
建物
○光の館
hikarinoyakata.com
ジェームズ・タレル。大人数で泊まった。メディアアート旅館すごい楽しかった。光と生活。
イベント
○常夏アイスクリーム
kai-you.net
「友達」の力を感じた。友達も20人集まって楽しいコトやったら何百人集まるんだな、という感じ。
不特定多数に届くインターネット時代を越えて、友達にしか届かなくなった情報過多時代。これまでの「面白そうなイベント」で来てくれる人たちじゃなく、友達がちゃんと楽しめるイベントをやることで大盛り上がりするっていうかたちがこれからのイベントなのかもしれない。と強く感じた。
○Holiday×NewAction!名古屋
http://indiegrab.jp/?p=22483
めちゃ楽しかった。友達ふえた。打ち上げ誘われてたけどただの客で行くのも申し訳ないと思ってお断りした。行けばよかったとめっちゃ思った。
○POST
http://postfes.jp/postfes.jp
ミッドナイト、ライゾマ㌠の本気パフォーマンスが大垣の地下駐車場で見れたのは一生忘れないクラスの思い出になった。トマドさんのVJしたのもドチャクソ楽しかった。世界のdaitomanabeパイセンの「おれも今でこそだいぶ見えてきたけど、IAMASにいたときは何作ったら良いかなんてわかんなかったよ」という言葉が、今後何年おれを動かすだろう。ああいう場を作る力を得たい。力は金。金を引っ張る別の力。
○ルンカ レコ発
11/1、ルンカ レコ発企画ライブのタイムラインになります!
— ルンカ (@runka_band) 2015年10月21日
どのバンドもとても見応えがあって素敵な演奏をするバンドなので可能な是非頭、17:30からお越しください!
我々ルンカは20:50から! pic.twitter.com/t1233AQZYR
ダチのバンド。同じようなもやもやを抱えてこの1,2年を生きてきたヤツの輝く姿はひどく刺さった。
https://www.instagram.com/p/_3fUNcqrQx/
#instamyhand が流行った頃のクソみたいな写真が3番目になる程度のインスタグラム、ありがとうございました、来年も何卒
もう2015年終わるからこのくらいにしようかな。2015年は人生で一番やりたいことばっかりやった年かもしれない。おかげで見えてきたものがたくさんあった。来年もすてきなものとたくさん出会えますように。
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