【読書】働いてないのに結構忙しかった5月に読んだ本たち
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なんか本読む時間ないぞ
学校のグループワークなどあり、やりたいこともたくさんあり、本読む時間がほとんどなかった。全く稼ぎがないし買うものいっぱいあって、金がどんどんへってゆく。外出を控えるようになった。お弁当を作るようになった。本は5冊読んだ。
■消費社会の神話と構造 普及版
読了日:5月5日 著者:ジャン・ボードリヤール
1ヶ月がかりで読んだ。じっくり振り返る。
と思ったけど、この後に読んだ「反逆の神話」と相まってぐっちゃになってしまった。40年前の本だし、現代に適用できることもさほど多くはないのかも。
この本を読んで考えたことは下記を参照。
■じぶんを切りひらくアート ─違和感がかたちになるとき
読了日:5月16日 著者:石川直樹,下道基行,いちむらみさこ,遠藤一郎,志賀理江子,山川冬樹,高嶺格,三田村光土里
5年前の本だしあんましっくりこなかったけど、IAMAS出身の高嶺格さんのインタビューは面白かった。ダムタイプみたいなことやりたいけど、IAMASでやるには時間と人が足りなすぎる気がする。
■反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか
読了日:5月25日 著者:ジョセフ・ヒース,アンドルー・ポター
やっとこさ読み切った。読むの大変だけどめちゃおもしろい。「カウンターカルチャーは資本主義からの脱却を目指していることが多いが、それ自体が資本主義のシステムを助長している」「システムの欠陥を指摘することと、システムそれ自体を批判することは違うことで、後者になりさがっているカウンターカルチャーには価値はない」という話。建設的なカウンターカルチャーになれるか。
■日本メディアアート史
読了日:5月31日 著者:馬定延(マ・ジョンヨン)
「メディアアートの定義不可能性を問う」
主に1970年の大阪万博から、ICCや慶応SFC/IAMAS設立の2000年前後までの、インターネット普及以前のメディアアートについて。
全くどの作家にも寄らない立場から、ものすごく詳しく触れられている。メディアアートに首突っ込みたてのいま、この本を読んでおいて良かった。IAMASの学生だからだけど、総論の最後の部分でしびれてしまった。
■牛への道 (新潮文庫)
読了日:5月31日 著者:宮沢章夫
21年前のエッセイ。有名なコント作家・劇作家の人らしい。徹底的に揚げ足をとる文体。ネットのアホニュース系文章と一緒じゃないかと思いながら読んでいたが、その源流がここにあるのだろう。
解説に「友達から深夜に『崖下のイラク人』というタイトルのエッセイがFAXで送られてきてめっちゃ面白かった」という旨が書かれているが、「LINEでシェア」じゃねーかと思った。こういう文章がお金をかけないと読めなかった時代と、時代に消費される文章について思いをはせた。
一番の謎は、この本が彼女のおかんからぼくへの贈り物だということだ。
♪CAR10 / Bustard Blues
元銀杏BOYZベースの我孫子真哉氏が、群馬で設立したレーベル KilaKila Villa 所属の群馬のバンド。
明らかにパンクをルーツに持っている速い音楽だけど、シティポップの文脈につくられている感じがする。
2010年代後半のパンクはこっちに向かっていくんだろうか。注目していきたい。
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